クコの実について
LOWKEYのロディオラハーブコーディアルはアダプトゲンハーブであるロディオラに加えて、同じくアダプトゲンハーブであるクコの実も使用しています。
クコの実は漢方で長い間使われてきた歴史を持つ天然ハーブ。その有効性から近年は欧米でスーパーフードとして注目を集めています。
この記事ではクコの実の歴史や取り入れ方について説明します。
クコの実とは?
クコの実の概要
クコの実はナス科の落葉低木で、中国を原産とし、主に中国、日本や朝鮮半島、台湾などの東アジアに分布しています。近年では北アメリカでも栽培が広まっています。
日常的にみなさんがクコの実を目にされるのは杏仁豆腐の上に乗ったクコの実や火鍋に入ってるクコの実だと思います。
クコの実はどんな味かいうと、少し酸味を持つすっきりとした甘さで、味のアクセントに役立ってくれます。クコの実の鮮やかな赤さも目を楽しませてくれます。
クコの実は中国では漢字で枸杞子(クコシ)と表記します。アメリカでは英語でGoji Berryと呼ばれています。
成分はカロテノイド(ゼアキサンチン、クリプトキサンチン)などを含みます。ビタミンB群や鉄分、ポリフェノールなどの抗酸化作用を持つ栄養を豊富に含みます。
その栄養豊富さから漢方食材として、長い間使われてきました。またクコの実は近年注目を集めている、ストレス適応を助け心と体のバランスを整えるアダプトゲンハーブの一種でもあります。
黒クコの実
また最近は黒クコの実として、その名の通り黒いクコの実が徐々に人気を集めています。
これは中国の内陸部の雲南省やチベットやロシアで採れる「黒枸杞」と呼ばれるナス科の植物です。英語ではSiyah Gojiと呼ばれています。ビタミンやミネラル、特にビタミンA、C、E、ポリフェノール化合物、その他の抗酸化作用を持つ物質を豊富に持ちます。また、果物としてはかなり珍しく、必須脂肪酸も含みます。
赤いクコの実と黒クコの実の違いは、黒クコの実が眼精疲労の予防に効果があるとされているアントシアニンがより豊富に含まれていることです。アントシアニンはブルーベリーにも多く含まれていますが、黒クコの実はそれよりも多く含み、果物の中で最多の含有量があるとされています。
赤いクコの実と比較すると黒クコの実は、やや値段が高いですが、興味のある方は一度試してみるのもよいでしょう。
クコの実の歴史
クコの実は中国において何千年もの間使われてきた歴史があります。果実は食用・薬用に用いられ、若葉も食用でスープとして食べられています。
また古代の賢者が毎日クコの実とはちみつを混ぜたものを食べ、100年以上長生きしたとの伝説があります。彼はクコの実で若返りを果たし、健康で元気に過ごしていたとのことです。
健康オタクで有名な徳川家康もクコの実を愛したと伝えられています。
近年では欧米において美容や健康のためのスーパーフードとして人気を博しています。モデルのミランダ・カーもその愛好家の一人として知られています。
アダプトゲンという用語は旧ソ連のニコライ・ラザレフ博士の造語で、「物理的、科学的、そして生物的な側面から有害なストレスに対抗できるよう、生物の非特異的防御能を高め、ストレス過多の環境下でその防御能を強める物質」と定義されています。
彼は、1,200人以上の生物学者、科学者、医師の研究チームを作り、アダプトゲンに関する3,000以上もの研究を行い、4,000種類もの植物を研究しました。
旧ソ連では筋トレ・運動を行うスポーツ選手や、精神的タフさが求められる軍人、高い事務処理能力が必要な役人などの優秀な人材の能力向上に有効な物質の開発が重要視されていたため、クコの実を含むアダプトゲンハーブの研究も力が入れられました。
クコの実の近年の動向
1980年代までアダプトゲンハーブの研究は続けられ、その間に1,500もの臨床研究が発表されました。1980年以後は旧ソ連の政治的混乱に伴い、アダプトゲンハーブの研究へは以前と比較すると注力されなくなってしまいました。
現代社会では人々はストレスに悩まされています。そうしたストレスへの適応の助けとしてクコの実を生活に取り入れることが健康志向の高い人々の間で広まっています。
クコの実は味も美味しいので、スムージーやオートミールに入れて食べるなどして楽しく毎日の食生活に加えることができます。